2011年06月18日

顔面神経麻痺P 「ベル麻痺、47日間の記録」



<ベル麻痺、47日間の記録>
   
       2011年5月1日〜6月16日

5月1日。日曜日。左目のまばたきができない、うがいをすると水が唇から漏れる。口の周りにしびれを感じたので脳梗塞なども疑ったが、手足には異常ない。「明日の月曜、病院に行けばいいか」。

5月2日。黄金週間の狭間の月曜、近所のかかりつけのセンセに診てもらうと「これは顔面神経麻痺」。紹介状を書いてくれて隣町の総合病院にそのまま入院。その日からステロイドや抗ウィルス剤を投薬開始。顔面の運動能力テスト=18点(40点満点)。

5月3〜4日。開きっぱなしの左目は乾燥してひどく痛い。日中は点眼薬、就寝前に眼軟膏の助けを借りる。

5月5日。日を追って顔のゆがみがひどくなる。入院したのに症状が進むことに不安。

5月7〜9日。患側はは左だが、健常側の右半分含めて顔全体が重くこわばる。別の病気なのでは、などと余計なことを考える。偏頭痛は相変わらず。

5月10日。左目の痛みがずいぶん和らいだ。

5月11日。炎症を抑えるステロイドの大量集中投与を終え、ひとまず退院。顔面の運動能力テストは4点。入院時よりもずっと悪くなっている中での退院に内心穏やかではない。

5月12日。発症以来、聴覚が過敏状態。キッチンのシンクに鍋を置く音、トイレのドアのカチャッという音、PETやスチロール容器がこすれるパキパキ音、シャワーの水音など・・・家の中には聴覚過敏の耳につらい音が多い。

5月17日。起床時に自分の顔を動画で撮っているが、再生画像で左の額にわずかながらしわ(皺)が刻まれるのを発見。

5月18日。マヒ側の顔のほほがかすかに動く。額のしわも前日よりもはっきりしてきた。

5月19日。退院後初めての診察。MRI撮影を終えて「脳には異常なし。よって病名はベル麻痺」とセンセ。心配していた脳内出血や腫瘍の疑いは晴れ、内心ホッ。弱い電流を神経に流す検査でも筋肉がピクピク反応。損傷部分の神経が再生していることが確認された。
  *ベル麻痺・・・顔面神経麻痺の原因には脳腫瘍、脳卒中、ウィルス性などがあるが、原因が特定できないものはベル麻痺と呼ばれる。

5月24日。意識して動かすと左目や小鼻がかすかにピクピク。口角やほほも少し動く。右半分含めた顔全体のこわばりはほとんど消えた。外出時につけていたマスクはきのうからはずす。

5月28日。石膏の面をかぶっているような左半分の重い感じ、
口角周りの抜歯の麻酔のようなしびれは相変わらず。

5月29日。無理して左目だけ閉じるとなんとかウィンクができた。軽くうがいクチュクチュしたら水漏れなし。

6月1日。額のしわや口の脇のほうれい線もかなりクッキリしてきた。口の周りの軽いしびれはまだ残り、油断すると唇から水が漏れる。

6月9日。空気が漏れて吹けなかった口笛、指笛が鳴った!

6月16日。そして、退院後2回目の診察で「卒業」。
posted by kathy at 06:53| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月17日

顔面神経麻痺O 「卒業!」



顔面神経マヒ発症から47日目のきのう、退院後2回目の診察へ。

耳鼻科長の美人センセ、顔を見るなり「お、よくなりましたね」。

「一応チェックしましょう」

  「額にしわをつくってみて」

  「軽く目を閉じて。はい、左目でウィンク」

  「鼻にしわをつくってみて」

  「上の前歯を見せて」

  「下の前歯を見せて」

  「ほほをふくらませてみて」

  「口笛を吹いてみて」


「満点です!」


口の周りに残っているこわばりも「人によって重い感じがとれる時期は違うけど、なおりますよ」とセンセ。

前回の診察時(5月19日)、センセは「次にきてもらうときは治っているかも」と言っていたが、半ば信用できなかったその予言はうれしい方向に的中した。


1か月半に及んだ顔面神経マヒとの闘いは、きのうの診察で晴れて「卒業」。


この間励ましをいただいた多くの友人、知人、家族・親戚には心から感謝を申し上げます。


ありがとうございました。



この病気はいきなり襲ってくる。

顔が大きくゆがむので精神的なショックは大きいが、必ず治る。

ただ、多くの同病者の闘病記を読むと、初期治療が遅れるほどその後の治りも遅く、いろいろな後遺症も残りやすいようだ。

神経が傷つく病気だから、それが深いほど治りにくい。

早くきれいに治すためにも、発症したらすぐに炎症を抑える治療を始めることをおススメする。


発症のサインは「まばたきができない」、「うがいの水が漏れる」など。

この病気の担当科は意外にも「耳鼻科」。

・・・・・・・・・・・・

発症後の経過を簡単に次号にまとめておきます。
同病の方のご参考になれば幸いです。

posted by kathy at 10:46| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

顔面神経マヒN 「発症から40日強。友との夜の付き合いも再開」


昨夕は久しぶりの若人の会。

2年前から名ばかりの会長を仰せつかっている集いだが、つい半月前は例会を欠席するつもりだった。

口の周りが麻痺し、噛んだり、飲んだりがまだうまくできなかったし、顔のゆがみもけっこう残っていて、正直、宴席に出る気分ではなかった。

聴覚過敏もひどく、電車内のアナウンスやホームに入る電車の音に耳をふさいでいる状態では大声が飛び交う宴席はつらい。

しかし、壊れた顔面神経は順調に再生・修復されているのか、この1、2週間、症状は急速に改善された。

発症から5週間ちょっと。

木曜日は柏のライブハウス、きのうの土曜日は新宿の居酒屋。

友人たちとの「おつきあい」もふだん通りになってきた。


若人の会 会員心得

「心身ともに健康で、はつらつとした気概を持ち、よりよく齢を重ねよう」


小さな会社が数万人の企業に成長していく過程をずっと見てきた連中が集まる会。

それも第三者ではなく、当事者として。

汗をかいた分、知恵を出した分、会社は大きくなった。

それを実感できた最後の世代が我々だったのかもしれない。


現役時代は眉間にしわを寄せてむずかしい顔つきだったみんなもそのほとんどが第2ステージ入りした。

だから利害のない友人として今、腹の底から笑い合える。



人の集まりにも「熟成」というものがあるのだろう。

角がとれて、若人の会もいい集いになってきた。


1年経てばいろいろある。

2年経てば、さらにいろいろある。


Fさんは昨年、次男、長男が結婚し、孫が誕生。しかし奥さんは難病に侵され、倒れた2日後に亡くなった。

Nさんは娘が米国人と結婚。生まれた子どもは髪の色、目の色、肌の色・・・どうみても外国人。複雑な気持ちだったようだが、孫の話をしているときは間違いなくやさしい爺〜じの目。

Kさんは退職金のうち大枚1000万円をはたいてサイドカーを買い、車庫を造った。「趣味を押し売りしないで」と奥さんからは一緒に乗るのを拒否され続けているが、「5年以内には2人でドライブしたい」とKさん。

Sさんは甥が東松島市の小学校の校長先生。地震の後「津波がくるかも」と直感して子どもたちや近隣住民をいったん2階に避難させたが、ヤクルトおばさんの「大津波警報が出たらしい」の一声でさらに3階に移動させ終えた直後、巨大な波が押し寄せ2階まで破壊された。400人は無事だったが、直前に迎えにきた親と学校を離れた子どもたちは波にのまれた。

「今を大切に生きる」ことが以前にも増して重みを持って感じられるようになったのは震災の影響か、それとも歳のせいか・・・。



宴もたけなわの頃、まんまと・・・。


「病み上がりkathy」への同情を多少感じつつ、まんまと会長職を返上した。

「会長は2年交代としたい。新会長は現会長が推挙する」というあたらしいルールを提案し、みんなの了解を得たというわけ。

これからは新会長Sさんを支えつつ、一会員としてのんびりと他のメンバーから元気エキスを吸収することにしよう。

DSC00220若人の会2.jpg
(会場の「こちらまる特漁業部」の仙台・本店や宮城県内の店は大きな被害に遭ったとか。チャリティ宴会というわけではないが、これだけの数で押しかけたから少しはお役に立てたかな)

DSC00222新宿の夜.jpg
(年に1、2度しか足を向けない新宿。 ずいぶんと落ち着いた町になったと感じたのは節電のせいか)

posted by kathy at 22:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月02日

顔面神経マヒL 「発症から1か月。どこかへ旅していたの?」


顔面神経マヒの発症から今日で32日目。

ひと月を超えた。

口の周りに軽くしびれが残っており、モノが噛みにくく、油断すると水が唇から漏れるのは相変わらず。

しかし、額のシワも口の脇の何とか線もクッキリしてだいぶ人間らしい顔になってきた。

1か月ぶりに会ったテニス仲間Aさんとの会話。

 Aさん「フーテンの寅さんやってた?」

 kathy「は〜?」

 Aさん「ずいぶんと久しぶりだけど、どこかへ旅に?」

 kathy「そう。ち〜とばかり留守を」

病気に気づかれないほどふつうの表情に近づいてきたということか。

シメシメ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ムギイカがおいしい。

ムギイカは初夏、麦の収穫期に関東地方で穫れるスルメイカの子ども。

手の平サイズで、身も皮も柔らかい。


ムギイカで三品

1、和風海鮮スパゲッティ・・・ムギイカをバター、しょう油で味付けし、メンを絡ませただけ。この日は余ったエリンギも一緒くたに。

DSC00191イカ パスタ.jpg


2、ゲソマヨ(手前)・・・さっと湯がいたゲソ(足)とキャベツをマヨネーズと少量のしょう油で和えただけ。

3、イカ焼き(向こう)・・・酒としょう油に20分ほど漬け込んで、魚焼きグリルでさっと焼いただけ。


DSC00195麦イカ.jpg
(わが家の副菜類は大体この木皿ワンプレートで済ませている。時にはご飯などものせておかずと混ぜて一緒に食べることも。洗うのはこれ1枚だけ)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


菅内閣不信任案・・・賛成152票、反対293票で否決

待ったなしの仕事が山積する中での不毛の政争。

政党間ばかりか同じ与党の中にも深い亀裂、不信を生んだ騒ぎだった。

posted by kathy at 16:14| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

顔面神経マヒK 「うがいクチュクチュ、そしてウィンク」



できなかったことが少しずつできるようになるのはうれしい。

たとえば。

 マヒ側のウィンク・・・けさ大泣きの表情を作ったら左目のウィンクができた!

 うがいクチュクチュ・・・夕べ歯磨き後に軽〜くクチュクチュしたらできた!

強くやるとまだ水が吹き出る。

ガラガラガラ〜は問題ないがクチュクチュはずっとできなかった。


顔面神経マヒ患者にとってこのウィンクとうがいはうれしい快復サイン。


そしてもうひとつ。

朝うどん 昼にラーメン 夜パスタ・・・kathyはメン食いだが・・・

しかし、顔面神経マヒになってからといういものめん類が食べにくい。

マヒのため口角が緩み、落語家が口座でやる「ズルル〜」ができない。

退院後すぐに足を運んだうどん屋では、箸で麺を3分の1ほどの長さにして少しずつ口に押し込んで食べた。

汁は口からこぼれるから飲めない。

これじゃうどんを食べた気がしない。


ところがきのう、バンド仲間と行ったラーメン屋では、小鉢に分けてもらった少量の麺を切らずにそのままの長さでなんとか食べられた。

ホッ。



<顔面神経マヒ発症からの足どり> kathyの場合


 うがい、まばたきが急にできなくなる・・・発症期(1〜2日め)

 症状がどんどん広がり不安が日々つのる・・・進行期(3〜10日め)

 このまま治らないのでは?の絶望感すら・・・停滞期(11〜15日め)

 ちょっとした変化に治る兆しを感じる・・・反転初期(16〜20日め)

 できなかったことが日一日とできるように・・・快復期(21日〜)


今は快復期。


口笛が吹けないなどごく簡単なこともまだできないが、それでも「峠を越えた」実感が。

完治にほど遠くても、気にしなければふだんの生活ができる。



お世話になった美人センセいわく「この病気は再発しません」。

しかし、病気の背景に疲れやストレスによる体力低下があったなら、これらは他の病気を引き起こす原因にもなるはずだ。

生き方、暮らし方で見直すべきところがあれば、これを機会にできる範囲で修正し、免疫力を高めなければ、と思う。


posted by kathy at 11:31| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

顔面神経マヒJ 「発症から28日目。出かけたり料理をしたり・・・」


きのう、気象庁が「関東地方が梅雨に入ったらしい」とあいまい宣言。

西には強大な台風も控えている。

大雨がもろもろの汚れを洗い流し、母なる大海がそれらを受け入れて浄化してくれるといいのだが。

・・・・・・・・・・・

顔面神経マヒ発症からきょうで28日目。

心配していたよりもずっと順調に快復してきている。

おかげさま、おかげさま。

顔の左半分に石膏の面をかぶっているような重さや口角を中心に抜歯の麻酔のようなしびれが残ってはいるものの、それらも日一日と軽くなるのを感じる。


1か月ぶりにテニスクラブに顔を出してみた。

  「まだ少し曲がっているかな」と正直なFさん。

  「ほとんどわからないわよ」と気遣うMさん。

  「若くなった感じ。顔のシワが減った?」とAさん。
     おいおい、これは病気のせい。
     シワが戻るのを待っているんだよ。

左目が少しかすみ、足腰も弱っているのでテニスらしいものはできなかったが、こんな会話をするだけでも楽しい。

仲間というのはありがたいものだ。


・・・・・・・・・・・


ホタテとホウレンソウ、キノコのトマトパスタ

DSC00182トマト&ホタテ.jpg

1、軽く塩、こしょうで下味を付けたホタテを裏表に焼き色をつけていったん取り出し

2、同じフライパンでタマネギをじっくりと炒め、野菜庫に残っていたエリンギ、椎茸を加えて火を通す。

3、そこへトマト(缶)を加えて酸味の角が取れるまでじっくりと水分を飛ばし、塩、こしょうで味を調えたらソースは出来上がり。

4、麺が茹で上がる30秒前にホウレンソウを茹で鍋に入れて一緒に湯切りし

5、パルメザン(粉)チーズを加えて3のソースに絡ませれば具沢山のパスタの出来上がり。

召し上がれ〜!
posted by kathy at 06:58| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月25日

顔面神経マヒI 「表情筋が動かなくなると・・・」

顔面神経マヒになると患側の表情筋が動かなくなる。

表情筋が動かないとどんなことが起きるのか・・・。

1、マヒ側は額や口の脇のシワが消え、口角も下がってのっぺりした感じになる。

2、健常側に引っ張られて、鼻の付け根、鼻の下の筋、唇が曲がり、ひょっとこのような顔になる。

3、マヒ側の目がまばたきできなくなり、ドライアイ状態になって強く痛む。
   *乾く一方で大粒の涙がいく筋も流れることがある。
   *洗髪するとお湯や洗剤が目に入り、とんでもないことに。

4、アイウエオの口の形・・・あごは動くのでアはほぼ正常。イ、エは健常側寄りの上下歯だけが見える。ウ、オはすぼめた口が健常側に寄るのでまさにひょっとこ顔になる。

5、天井を向いてのガラガラガラはできるが、口を閉じてクチュクチュをすると水が吹き出す。

6、空気が漏れるので、「にらめっこしましょう、アップップ」や口笛ができない。

7、パピプペポが苦手。空気が抜けてフガフガ会話になることも。

8、食べ物は少量ずつ口に入れるので、時間が2、3倍かかる。

9、油断するとマヒ側の唇を噛んで血が出ることも。

10、マヒ側でも噛めるが、出し入れがうまくいかないので口元が汚れる。

11、ほっぺたと歯茎の間にはいった食べ物は箸か指でかき出さないととれない。

12、汁ものを飲むと注意していてもマヒ側の唇から漏れる。

13、味覚障害、難聴、耳鳴りを伴う人もいる。

14、表情を失うことで一時うつ状態になる患者も。


この中で、発症に最初に気づく症状は3(まばたき)と5(うがい)が多いようだ。

まばたきがなくなり、うがいの水が片側から吹き出すときは直ちに耳鼻科へ行った方がいい。

発症後できるだけ早い時期に治療(抗ウィルス剤、炎症を抑えるステロイドの集中投与など)を開始するのが快癒の近道だ。

posted by kathy at 11:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月24日

顔面神経マヒH 「発症24日目 動画記録をチェック」


発症後7日目あたりから、起床時の顔をiPodで動画撮影している。

発症から24日目に入った今朝、これまでの記録を見直してみた。


どうやら症状のピークは7日目から10日目にかけてだったようだ。


<ピークのころのおもな症状>

1、まばたきできない左目は乾燥して痛みがひどい。1日4回涙目薬を差し、就寝前には目薬軟膏を塗る。

2、左眉も動かないので、額のシワは右側だけ(左はのっぺり)。鼻の付け根は眉に引っ張られて曲がっている。

3、鼻を膨らませると右の穴だけ大きくなる。

4、上唇を上げて上歯を見せようとすると右前歯と奥歯は見えるが、左側の唇は閉じたまま。この表情のときがもっとも顔が歪む。

5、下唇を下げて下歯を見せようとすると上歯ほどの差はないがやはり右下歯のほうが余計見える。

6、左の口角やほほは全く動かない。

7、鼻の下の2本の筋は健常側に引っ張られて曲がっている。

8、マヒ側の左だけでなく顔全体に感じていたこわばる感じは7日目あたりを境に弱くなった。

9、偏頭痛や左耳下のリンパに少し痛みを感じる。が、どこかで炎症が起きているなら上がるはずの体温は正常値。



そして、今朝。

<発症から24日目の主な症状>

1、まばたきすると正常な右目に連動して左目もぴくぴくするが完全には閉じない。痛みは消えたものの乾くので涙目薬は継続使用中。

2、右側ほどではないが左側の額のシワは本数も深さもずいぶんと立派になってきた。

3、鼻をふくらませると左の穴もかすかに動く。

4、上唇を吊り上げると左上歯の前歯が少し見えるようになった。

5、口角、ほほも少し動く。鼻の下の筋は曲がったまま。

6、偏頭痛は少し残っているが不快なほどではない。

7、顔全体が張るような、こわばるような感じはほとんどなくなった。


すまし顔だと第三者は病気に気づかないかもしれない。

しかし、笑うと途端に健常側に引っ張られて顔はひどくゆがむ。


それでも顔面神経は順調に再生されているというべきだろう。


朝のゴミ出しや買い物の際につけていたマスクは一昨日からはずした。

あとは神経の過誤再生による後遺症(下の*参照)が起きないことを祈るだけ。
 
顔面神経麻痺の後遺症のなかで最も多いのが共同運動。元々目のまばたきの筋肉に行く神経と、口の周囲の開け閉めに使う口輪筋は根っこは同じ顔面神経だが、損傷した神経が誤って再生されると口の開け閉めに伴い目が動いたり、唾液を流すと涙も出る(ワニの涙現象)など病的な共同運動が起きることがある。これらの後遺症は普通、発症から3〜4か月ころに現れ、治療はむずかしい。


顔面神経マヒ発症後の経過を書き綴ります。同じ病気に悩む方々のご参考になれば幸いです。
posted by kathy at 11:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

顔面神経マヒG 「発症19日目 MRI検査、通電テスト」


発症から19日目・・・退院後初めての診察日。

MRI撮影を終えて耳鼻科長の美人センセの診察室へ。

センセ「退院後に変わったことは?」

kathy「額に少しシワができるように」と眉を吊り上げて見せる。

センセ「あ、ホント。シワができてる」

kathy「口元も少し動きます」

センセ「よかったよかった。順調ですね」

顔面神経マヒを引き起こす原因は帯状疱疹やヘルペス、水疱瘡などの残存ウィルスの再活性化のほかに、脳幹部に腫瘍など何らかの異常が発生したときに神経が傷つくことなどが考えられている。

この日のMRI画像をひと通り説明してくれたあと、

センセ「脳の方には異常がありませんでした」

kathy「ホッ」

センセ「よって、kathyさんの病気を正式にベルマヒとします」

心配していた脳内の出血や腫瘍の疑い(中枢性麻痺)は消え、ひとまず安心。

 *顔面神経麻痺には中枢性顔面神経麻痺と抹消性顔面神経麻痺がある。中枢性は神経の出所である脳に出血や腫瘍など何らかの異常がある場合。抹消性は水痘帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうを起こすウイルス)が引き金となるハント症候群と原因不明のベルマヒの2種があり、もっとも多いのがベルマヒ。



次はテスターのような機器を使って弱い電流を神経に流すテスト(電気生理学的検査)。


まず健常側の右のこめかみにプラス極とマイナス極をあてる。

そしてあごの脇も。

ぴくぴくと2か所とも反応。


次にマヒ側の左。

センセ「お〜〜、来た〜〜」

kathy「来ましたか?」

センセ「来てますね。それも右側とほとんど変わらないレベル」



問診やテストの結果を踏まえて最後に・・・

センセ「kathyさん、大丈夫、治りますよ。それも意外に早いかもしれません」

kathy「ありがとうございます」

内心は「神様、仏様、観音様・・・thank you!」。

センセ「次回は1か月後にしましょう。ひょっとしたらその頃には治っているかも」


耳に痛かった甲高い美人センセの声が、この日はなんと心地よく聞こえたことか。


posted by kathy at 07:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月21日

顔面神経マヒF 「発症18日目 かすかにほっぺたが・・・」


発症から18日目・・・

朝、いつもの通り顔の動画を撮りながらいろいろな部位を動かそうとすると、マヒしている左のほほがムズムズする。

手のひらを当てると少し動いているような感じ。

撮った動画を再生してみると、確かに少し動いている。

前日久しぶりに見た額のしわも少し長くなった。

健常な右から見れば、額のしわを刻む眉もほほの動きもまだまだ弱々しいが、再生しつつある顔面神経が表情筋に何らかの指令を出し始めたのかもしれない。

これは「吉兆」というよりは「吉報」というべきか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いま、アサリがホントにうまい。

例年店に並ぶ千葉産の大粒のアサリが見当たらないので、静岡産をゲット。

アサリの酒蒸し

2、3時間砂抜きし、よく洗って30分ほどザルに上げておく。

アサリ1パックと酒50ccほどを入れてフタをし、すべての貝が口を開けたらしょう油を小さじ1杯とネギを加えてサッと混ぜて出来上がり。
 *アサリの塩分だけでは風味がイマイチなので、しょう油をたらり〜。

DSC00174asari.jpg
(殻からこぼれそうなぷりぷりした身は甘さを感じる。火を落とし過ぎると身がどんどん固く小さくなるので、口を開けたらすぐ火を止める)

<うまみを引き出す砂抜きのしかた>

1、重なると上の貝が吐いた砂を下の貝がまた吸うので、バットのような平らな容器にアサリを並べる。

2、海水程度の塩分濃度(*)の水をひたひたに入れ、新聞やチラシで覆って暗くするとアサリは安心して砂をはく。
   *水1リットルに対して塩大さじ2杯(30g)

3、3時間程砂抜きしたら、ゴシゴシよく洗ってザルに上げそのまま空気にさらす。この陸に上がったカッパ状態がアサリにストレスを与え、うまみ成分を増す。

posted by kathy at 17:48| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

顔面神経麻痺D 「今晩から飲んでいいですか?」

1日1回(1パック500cc)、1回当たり6〜8時間要する点滴は10日間続いた。

点滴液に含まれるステロイドホルモンは100ccから始まり、段階的に減らされて最後は30ccだった。


ようやくその点滴から解放されてふだんの生活に戻れる。


退院の朝。

耳鼻咽喉科の科長先生との会話。

 kathy「自宅に戻ってから、してはいけないことって何ですか?」

 センセ「1か月間は顔のマッサージをしないでください」

 kathy「電動ひげ剃りや電動歯ブラシは使っていいですか?」

 センセ「特に問題ありません」


入院中に娘が持ってきてくれたネット情報のコピーにこんなくだりが。

  損傷した神経はゆっくりと再生していくが、目に行く神経の枝が口に向かって伸びたり、口にいくべき枝が目に向かったりする過誤再生が起きることがある。

  過誤再生してしまうと目をつぶると口が一緒に動いたり、口を動かすと目が閉じたりする。この後遺症は治すのが困難。

  再生過程の神経に強い力でのマッサージや低周波を当てるのは避けた方がいい。

センセが「マッサージをしないように」と言ったのは過誤再生の予防措置だったのだ。


この科長先生はなかなかの美人さん。

しかし、その声には参った。

大きいのではなく甲高い声なのだが、キーンキーンと響き、耳が痛い。


実は入院前後から耳の感度が異常に高まっていた。

聴覚過敏!

キッチンのシンクに鍋を置く音、トイレのドアのカチャッという音、PETやスチロール容器がこすれるパキパキ音、シャワーの水音など・・・家の中には聴覚過敏の耳につらい音が多い。

顔面マヒは左半分だが、聴覚過敏がひどいのは右耳。


入院中、美人センセに訴えると「マヒ側ではなく反対側ですか?」と怪訝そうな顔つき。

一応、最初の検査に次いで2度目の聴力試験をやってくれたが異常は見つからなかった。

多くの資料は「顔面神経マヒ側の耳が聴覚過敏になる」と書いてある。

なんだろう・・・、通説に逆らって逆側が聴覚過敏になるのは。



最後に、もっとも大事なことを質問。

 kathy「今日から晩酌、いいですか?」

 センセ「どうぞ。かまいませんよ」

センセのニコニコ顔に合わせて笑ったが、たぶんゆがんだ「ひょっとこ」顔のままだったろう。



posted by kathy at 11:12| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月18日

顔面神経麻痺C 「10日間の入院で18点が4点に急降下」

顔面神経マヒの発症日は5月1日。

1、2か月前から偏頭痛がしたり、唇にしびれを感じることがあったが、明らかにまばたきやうがいができなくなるなどの症状が出たのは5月1日なので、この日を「スタート日」にする。

日曜日に発症したので、翌2日の月曜日に病院に行き、そのまま入院となった。

発症から2日目(入院初日)・・・10日間の集中投薬開始。処方された薬は次の通り。
  1、ステロイド点滴・炎症を抑えるホルモン。数日間は100cc。その後順次減量。
  2、バルトレックス・抗ウィルス剤
  3、ガスター錠・胃酸分泌を抑える
  4、ムコスタ錠・胃の粘膜を保護
  5、メチコバール錠・末梢神経障害の症状改善
  6、フラビタン点眼薬・角膜の炎症や乾きを和らげる
  7、フラビタン眼軟膏・角膜の炎症や乾きを和らげる(就寝中使用)
  8、ディオパン・降圧剤

発症から3日〜5日目・・・日を追って顔のゆがみがひどくなる。マヒした左半分が健常な右半分に引っ張られているのだろう。左目は相変わらず痛い。

発症から6日目・・・朝の検診でセンセは「今がピークですかね」というが内心、半信半疑。

発症から7〜9日目・・・健常なはずの右半分含めて顔全体が重くこわばる。マヒが右にも広がったか、などと要らぬ想像までしてしまう。

発症から10日目・・・前日あたりから左目の痛みがずいぶんと和らいだ。日中からアイマスクをして目を休ませているのが効いているのか、それとも閉眼が多少はスムーズになってきたのか。

発症から11日目(入院10日目)・・・ステロイド(副腎皮質ホルモン)の大量投与を終え、ひとまず退院して自宅療養へ。

ショックだったのは退院時におこなった顔の動きテストの結果。

40点満点でなんと4点!

100点満点に換算するとたったの10点だ。

入院時の18点(100点満点換算45点)と比べると10日間で大変な急降下。

センセが気を使ってかこんなコメントを。

「ご自宅に戻るとご家族が”入院前より悪くなって帰ってきたの〜”と心配するかもしれませんね。でも時間がかかりますがよい方向に向かうと思いますよ」

「必ず」、「絶対に」ではなく、「よい方向に向かうと”思います”」は弱々しい慰めだが、医師の立場からすればしゃあないか。


DSC00157.jpg
(某日朝の減塩食。時間はかかったけどいつも完食)

10日間の病院食は塩6グラムの減塩食。味気ない上、ボリュームも少ない。

退院の足で向かったのは讃岐うどん屋。

シャバで食べる久しぶりのめん類は実にうまかったが、1杯のかけうどんに要した時間は40分間!

1本のうどんを箸で短く切ってゆがんだ口の右側から押し込み、ゆっくり噛んでは呑み込む。

丁寧にカツオでとった出しは風味満点だが、汁は飲むそばから漏れるのでほとんど残してしまった。

汁ごとズルズル〜と食べられる日は戻ってくるんだろうか・・・。


posted by kathy at 16:53| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

顔面神経麻痺B 「40点満点で18点」

最初の診断時、表情をどの程度つくることができるのかの数値化テストがあった。

数値化といっても医師の主観が入る簡単なものだが・・・。


たとえば

  額にしわをよせてみてください・・・

  ゆっくりまぶたを閉じてください・・・

  鼻の穴を広げてください・・・

  ほっぺたを膨らませてください・・・

  上の歯を見せて・・・

  下の歯を見せて・・・

などで、全部できれば40点。


最初の診断時、これが18点だった。

「発症後1週間くらいは症状が進みますよ」とセンセ。

しかし、入院すればこれ以上悪くなることはないだろうと内心思っていたが、甘かった・・・。


posted by kathy at 11:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月15日

顔面神経麻痺A 「診断〜入院」

女センセが書いてくれた紹介状を持って隣町の総合病院へ。

耳鼻科(顔面神経麻痺の担当は耳鼻科だと初めて知った)の待合室で待つ間も目が痛む。

”自動シャッター”が壊れた左目は時々”手動”でまぶたを上げ下げさせる。


総合病院の耳鼻科長の診たてもやはり「顔面神経麻痺」だった。

1、どなたの体内にも子どもの頃にやった水疱瘡とかヘルペス、帯状疱疹などのウィルスが残っていますが、体の抵抗力が落ちたときにそれらが活性化して悪さをします。

2、脳から出ている12系統の神経のひとつ顔面神経は耳下の狭いところを通るので、炎症を起こすとその先が麻痺するわけです。

3、この神経は表情筋をコントロールしているため閉眼できなくなり、泣き笑いなどが表しにくくなります。大方は顔半分が麻痺します。

4、kathyさんの場合は、いろいろな検査をしなければはっきりとは言えませんが、症状から言えばもっとも多い「ベル麻痺」でしょう。

5、治療としては一定期間、神経の炎症を抑えるステロイドと抗ウィルス剤を大量投与し、その後神経の再生を促す薬を飲む方法をとります。

6、通院しながらチマチマと治療することもできますが、大事な初期の集中治療をすんなり終わらせるため、私としては10日間の入院をおススメします。

さ〜、どうする?

小さな声でお願いします・・・と答えたのは言うまでもない。

<この日の検査>

1、聴力テスト
2、神経経路テスト?
3、採血(3本)
4、心電図
5、採尿
6、胸部X線
posted by kathy at 06:26| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

顔面神経麻痺@ 発症「”目が痛い”から始まった」

いきなりこんな日が訪れるとは・・・。

大型連休のさなか、5月1日。

左目がしくしく痛い。

前日の4月30日は下の記事の通りのメレフラパーティだったので、その疲れが出たかな・・・。

夕食どき、スープが飲みにくい。

偏頭痛もあるので、風邪も疑い、めったに欠かすことのない晩酌をこの日はカット。

そして。

歯磨きに行った洗面所の鏡を見て驚いた。


まばたきがない! 


左目が開きっぱなし!

これでは目が乾く。 痛いはずだ。


歯磨き後のうがいでさらにあらたな発見。

くちゅくちゅすると左唇から水がプッと吹き出す。

脳梗塞、脳溢血、脳血栓???

悪い想像が頭の中を駆けめぐる。

しかし、手足はちゃんと動くぞ。

今日は日曜日。

ひと晩様子をみて、明日もこの症状が続くなら病院に行ってみるか。

あけて5月2日。

いつも血圧の薬を処方してもらっている医院の女センセ・・・。

「額にしわをよらせてみて・・・」

「口をへの字に・・・」

「手は大丈夫ね」とセンセはkathyの両手を引っ張る。


「これは顔面神経麻痺ですね」



*発症後の経過を今後書き綴ります。同病のみなさまのご参考になれば幸いです。

posted by kathy at 12:05| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 顔面神経麻痺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。