2008年03月17日

チベット民族の怒り

多民族国家、中国。

戦前、数百を数えた民族数は、その後の中国政府の「識別」作業でグループ化が進み、漢族以外の公認民族数は現在55。


そのうちのひとつ、チベット族が怒りまくっています。

チベット自治区で14日に発生した暴動はお隣の甘粛省、さらには四川省へと拡大しているようです。67045_c160.jpg

自治区には「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」、「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」、「区域内で通用する単行法令の制定権」が認められています。

しかし、自治区政府を牛耳っているのは漢族。
「支配」されている誇り高いチベット族には、形だけの「自治」は受け入れられないのでしょう。

8万7千人が死んだとされる1959年の「チベット動乱」以来、インド国内に拠点を構える「亡命政府」を中心に、時に静かに、時に激しく独立運動が起きています。

チベット族への対応を間違えて暴動がお隣のウィグル族の自治区にまで波及することにでもなれば、ドミノ倒しでソ連がいっきに崩壊したようなことにもなりかねません。

4か月後の北京オリンピック開催を控える中国で起きた今回の民族暴動。

ソ連軍のアフガン侵攻に抗議してボイコットする国が相次いだ1980年のモスクワオリンピックを思い出します。

北京五輪ボイコットくらいで済むかどうか…。
目が離せません。

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カミさんが菜の花をたくさん摘んできました。

で、夕食は「菜の花ボンゴレパスタ」と「菜の花のシーチキン和え」を。

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(作り方はアサリとほうれん草のパスタと一緒。記事はこちら)

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(パスタの茹で汁を使ってサッと湯がき、ノンオイルのシーチキンと絡ませただけ。味覚が衰え気味の90歳の義母はぽん酢を使っていましたが、茹で汁の塩分でしっかりと塩っ気がついています)

posted by kathy at 10:39| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

「調子に乗るんじゃないよ!」がある方が安心…米露の大統領選

この1週間にあった東側と西側の大統領選挙(予備選)で…。

米国…民主党候補の予備選で最初リードしていたクリントンを途中で抜いたオバマがそのまま勢いをつけてゴールかと思わせましたが、大票田のオハイオ、テキサスで勝利を収めたクリントンが再浮上。

ロシア…権力を握り続けたいプーチンが再選を阻む法の裏をかいて腹心メドベージェフを後継に据え、自分は首相になって院政を敷く、こんなシナリオがまかり通って、公約提示も選挙活動もしなかったメドベージェフが当選。

ふたつの大国の国民がリーダーを選ぶ過程はだいぶ違うようです。

接戦を続ける米国の民主党の大統領予備選は、世論調査やマスコミが一方の有利を伝えると、投票結果は逆に振られます。今回もテキサスではオバマ優勢と予想されていましたが、州民が選択したのはクリントン。

一方、政府批判、プーチン批判をする者に襲い掛かる青年団まで組織されたロシアの選挙は、プーチンの出身母体であるKGBの「闇の部分」が反映されているようです。物言わせぬやりかたはスターリン時代を思わせます。

「出る杭は叩かれる」という諺には、大きなブレに対して、元に戻そうとする「バランス復元作用」の意味があるのでしょう。アメリカには、この復元力が残っているようです。

洋の東西を問わず、「調子に乗るんじゃないよ!、バシッ」がある国のほうが安心なような気がします。

え、米大統領候補は誰を支持するかって?

民主党はオバマ。「変化」を期待させる意味で、ケネディの再来を思わせます。イラク戦を支持したクリントンにはアメリカの恥部とも言うべき「産軍複合体」の匂いがします。

共和党はひとりに絞られてしまいましたがマケイン。イラク捕虜の虐待問題で、軍幹部を厳しく問い詰めた彼の人間性はホンモノ。ただ、イラク戦支持者であること、高齢(71歳)であることは最後には負けの要素になる気がします。
posted by kathy at 11:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月12日

メールアドレス変更事件!

春は、引越しシーズン。

私もこれまでに数えられないほど引越しましたが、荷造り、荷ほどき、サヨナラの挨拶、ヨロシクの挨拶、水道光熱、電話、郵便などの手配、転出、転入の手続き…大変なエネルギーが必要でした。

それに比べて、メールアドレスの引越しなんてカンタン…、とタカをくくって、「メールアドレス変更のお願い」を友人、知人、親戚に送ったところ、ご覧の通り、不着通知がどっさり。

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いい加減だったメアド・メンテナンスのしっぺ返しがいっきにやってきました。
1件1件、調べては送りなおし、です。

たぶん、「お願い」が相変わらず届いていない先や、2度、3度ダブって送ってしまったところがあるはずです。

いやはや、迷惑メール急増(関連記事こちら)がきっかけでおこなったメールアドレスの変更は、皮肉にも多くの方に別の「迷惑」をおかけするはめに。

まことに申し訳ありません…(ペコリ)。
テレビで頭を下げる偽装食品会社の社長の心境、です。
トホホ…。

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<お願い>

親しくメールを交換させていただいている方に「アドレス変更のお願い」を送っていますが、こんなドタバタでまだお届けできていない先があるようです。

今後ともお付き合いいただける方で「お願い」が未着の御仁がおられましたら、ご面倒でもその旨、従来のkathyのメールアドレス宛にお知らせください。お手数をおかけしますが、ヨロシクお願いします。

なお、従来のメールアドレスは3月末まで使えます。
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きのうの新聞、テレビのメインニュースは「迷惑メールの罰則強化」でした。
100万円の罰金が30倍の3000万円になるそうです。

何せ「迷惑メール」は国境のないネットの陰の産物。
日本政府のアナログ的な脅しの措置がどこまで効くか…。
posted by kathy at 09:57| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

あと2か月弱でっせ

きょうは深い霧でした。

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補聴器を忘れたカミさんの勤め先まで届けに行くと、こんな光景が。

上の空が晴れている証拠です。


去年11月に60歳になったカミさん、3月末には定年退職のはず。
あと2か月弱でっせ。

posted by kathy at 12:55| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

節分に雪…

今朝、窓から外を眺めたら…。

この冬2度目の銀世界です。

きょうは節分。
季節を分けるから節分。
明日は立春です。

なごり雪か…。

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数日前に乗ったつくばエクスプレス(TX)の車内で…。

yuki080131.JPG

創作漢字です。

いんしゅ 【因酒】 暴言や暴力など他人に迷惑となるトラブルの原因となるお酒のこと。

先日、NHKの番組で「切れる大人」をとり上げていました。
電車の客同士、客と車掌などのトラブルがずいぶんと増えているようです。
posted by kathy at 09:59| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月31日

産地:中華人民共和国

数年前、NHKを見ていたら、農薬を大量散布中の中国の農民にマイクを向ける場面が映っていました。

「あなたはこの野菜を食べますか?」
「とんでもない。こんな危ないものはわしらは食べないよ。わしらの分は別に作っている」


とまあ、こんなやりとりだったと思います。

きのう、中国産の冷凍ギョーザによる中毒事件が発覚。10人が発症し、女児が一時意識不明になったとか。

警察の調べでは、強い毒性を持つ有機リン系の農薬が見つかったそうな。

あれこれと偽装問題に揺れる日本ですが、食品に毒物が混入する中国もひどい。

ここ数年、スーパーで食品パッケージの裏面表示をよく見るようになりましたが、さらに「産地:中国」には敏感に反応することになりそうです。

オリンピックまであと数か月。
こんな大イベントを引き受けて、大丈夫かいな、お隣さん。
posted by kathy at 10:27| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月29日

ホントにも〜 MEIWAKUな話だこと!

迷惑メール、ホントに迷惑ですね。

記憶では去年の7月ころからちらほら舞い込み始め、このところ急増。
なんと、きのうだけで90通届きました。


meiwaku.JPG
(きょうの11時現在ですでに37通)

「迷惑メール」というフォルダーを作って、指定したメールはそちらに自動的に移動するように設定しているのですが、「ご新規」さんが引きもきらず、毎日、迷惑設定、新顔登場のいたちごっこ。

たまには知人、友人のメールを誤って「迷惑設定」し、「メール見てくれた?」の電話で発見することも。

Yahooメールが多かったので、同社に苦情メールを送ったら、
「Yahoo! JAPANと海外Yahoo!は別会社となりますため、実際にそのメールアドレスが存在する、存在しないといった情報は弊社では把握しておりませんが、調査および対処をするよう海外Yahoo!に向け随時連絡を行っております」
だとサ。

アドレスを変更しなくては解決できないとしたら、それこそ悔しい話です。なぜ、顔が見えない迷惑発信人に屈服しなくてはいけないのか。

土、日曜日の迷惑メール数が若干減るところを見ると、個人だけでなく、組織で発信しているところもあるようです。
悲しいですね。部下にこんな仕事させるなんて。

原因と言えば、娘の言うには「たぶんメルマガか何かの申し込みで書いたアドレスが外に出て、それがメアド市場で売り買いされ、増殖しているのでは」。

そういえばお手ごろ旅や宿の紹介をするメールマガジンを一時読んだことが。
それ以外といえば、通販かな…。
ま、プロバイダー(yahoo)の管理に対しても疑いを持っていますが。

だけど、やっぱりアドレス変更を考えないと…。
あ〜、悔しい!
残念なことです。
posted by kathy at 11:49| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

時々刻々(モーゼの十戒&撃墜)

パレスチナのガザ地区の周りを囲んでいた塀の一部が武装組織によって爆破され、数万人のパレスチナ人がエジプト側になだれ込んだとのこと。

この塀はガザからのロケット弾攻撃への報復措置としてイスラエルが築いたもの。イスラエルが物資・燃料の搬入制限を実施していたので、ガザ地区はひどいモノ不足状態にあったようです。

塀を越えたパレスチナ人たちのほとんどは、エジプト側でひとしきり買い物をしたあとガザに戻ったので、大きな混乱は起きていないとか。塀のないときは自由に行き来していたのでしょう。


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それにしても、塀の裂け目からエジプト側にわたる人々の様子は、映画「十戒」の割れた海を渡るあのシーンそっくり(と思ったのはkathyだけ?)。

海を渡る役者の交代はあれど、数千年を経て繰り返されるこのドラマ…。

「時間」では消えないのですかね、憎しみは。


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7月の洞爺湖サミットで、あの9.11テロのような民間航空機を使うテロが発生したら、その飛行機を撃墜することを政府は検討しているようです。

数百人の民間人を殺してでも、主要国のトップの命を助けるというわけです。

会期の7月7〜9日は、飛行機を使う旅を自粛することにしますか。

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(洞爺湖サミットの会場となるザ・ウィンザーホテル洞爺)
posted by kathy at 10:49| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

月から見ると、地球はこんなにも美しいというのに…

なんと美しい星よ。
月に住むウサギは、こんな地球を毎日見ることができるのか。

20071113_kaguya_0202.jpg

日本の月探査衛星「かぐや」が撮影した青い地球の鮮明な写真は火星、木星、土星などの死の星より掛け値なしに「美しい」。青く輝く地球はまるで生き物のように息づかいをしている(ように見える)。
(写真 月面上空100kmで撮影したもの。手前は月のクレーター)

国と国の戦争、宗教対立、人種問題、南北問題…。
こんなにもちっぽけな丸いボールだというのに、なんと憎みあい、殺し合いの多いことか。

これらの争いごとの根っこには、実はひとり一人の「人間の弱さ」が潜んでいるのかもしれない。それが集まると殺し合いになり、戦争になるのか。

地球儀や地図を前にもめごとばかりを考えている人たち、たとえばMr.ブッシュにこの写真をプレゼントしたい。「ない」ものを「持っているだろう」と言いがかりをつけるのはもうたくさんだ。

と同時に、時に(しばしば)、ささいなことを気にする自分を叱るためにも、この地球の美しさをどこかに貼り出したい。う〜ん、そうだ、デスクトップがいいかも。

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必見!
今夜8時からNHK総合で「かぐや」が撮影したハイビジョン映像が放映されます。

  11月14日(水) 午後8時〜 
  NHK 総合テレビ 
  「かぐや・月の謎に迫る 史上初!月の地平線に青く輝く地球が昇る」
posted by kathy at 10:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

「紅白」はめでたきものと存知そうろうけれど…

めでたいときと言えば、紅白饅頭、紅白幕、赤と白。

その紅白を名前につけたみやげ物と言えば、札幌出張は「白い恋人」、お伊勢参りは「赤福」です。どちらも、渡すだけで「行き先証明」になるお菓子でした。

北国と南国のふたつの菓子メーカーが、賞味期限を改ざんし、長年かけて作り上げた知名度と信用はいっきにズダズダです。

今回の「赤福」は300年の歴史を誇る老舗。その日に売れるだけを朝から晩まで作り続けた時代の職人たちは、「残り物を冷凍し、再び解凍して、日付を貼りなおした」後輩たちをあの世からくやし涙で眺めていることでしょう。

便利な時代。
中途半端な天狗が便利なものを使うと、落とし穴がたくさんありそうです。

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きのうは、約1か月ぶりに整体(カイロプラクティック)へ。

先生「kathyさん、それじゃあ無呼吸ですよ。リラックスして」
kathy「(息を止めずに、この痛みが耐えられるかってんだ…)おぉ〜、イテテ」

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kathyのダイアリーは、数日、休業です。
posted by kathy at 07:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

猛省を促したい、TBSの番組制作姿勢

ついにやっちゃいましたね、TBSと亀田親子。

昨年8月の亀田家の長男の試合を見て、「スポーツなのか、興行なのか???」と書きました(記事はこちら)。
スポーツを商業ベースで操ることしか頭にない大人たちのシナリオ…。

071011daiki04b.jpgそれ以来、「TBS&亀田親子」のパッケージ番組にはまったく関心がなくなり、実際、今回の試合も見ませんでしたが、いつかはこの商業シナリオに破綻が来ると思っていました。

どんなスポーツであれ、実況中継は好きですが、「TBS&亀田親子」のパッケージで作る番組は、どう見てもスポーツではありません。世界戦まで悪質な商業ショーにしてしまったTBS…。

どんな人にも「ワル」になりたい欲望が心のどこかにあるそうです。亀田家の3人の息子を幼児のころから追っていたTBSは、いつの日からか、この一家の「ワルの要素」に目をつけたようです。「視聴率を稼げる」と。
 (写真は日刊スポーツHPからお借りしました)

亀田一家の言動がたぶんテレビサイドの演出ニーズに応える形でどんどんエスカレートし、TBSは膨張する視聴率で「世間の支持」を得たと勘違いし、さらに「ワルになれ」と少年とその父親を煽る。


そころで、先日、TBSの「DOORS」という番組をたまたま脇から覗き見るハメに。

@都の施設を貸した石原知事が開会宣言したときは「スポーツ番組かな…」と思い、A芸人たちがいろいろな体力ゲームに挑戦をする段では「ま、そこそこ笑えるか」と許容していましたが、B出演者が20mの高さから落とされる所ではさすがにギブアップ。席を立ちました。

20mと言えば、ビル5、6階の高さ。2人ずつ高台に上げられ、7秒に少しでも近いタイミングでスィッチを押せば勝ち。負けたほうは自分の意思ではなく綱をつけて落とされる。スポーツ性ゼロのバンジージャンプです。

恐怖で打ち震え、顔をくしゃくしゃにして泣きわめく芸人たち。生活のため、「テレビの話」が事務所からあれば断れないのでしょうけれど、それにしても、これはひどい。血圧がやや高い私は見ていられませんでした。

「いじめ番組」の片棒を担いだ石原都知事は内容を知った上で施設を貸し、自らも番組に登場したのですかね。知っていたとしたら、石原さんも「共犯者」です。

子どものころから「ワル」を演じて、最後に捨てられた亀田兄弟の話といい、「いじめは愉快」を演出した「DOORS」といい、子どもたちには見せたくない番組の筆頭。「視聴率こそ正しい世間の評価」と勘違いしているTBSには猛省を促したい。

「はなまるマーケット」以外、TBSの番組はしばらく見ないことにします!
posted by kathy at 11:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

いい話の孫引き

ブロガー仲間のmariyoさんのところ(ブログ「417の思い入れ日記」)でいい話を見つけました。新聞記事を転載してくれたmariyoさんの記事をkathyが孫引きしてご紹介…。

新聞社が募集した「新聞配達に関するエッセー」で 最優秀に選ばれた作品、とのことです。

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寒い師走の早朝だった
いつもは夕方に歩くのを午後から予定があるので 
夜明け前に家を出た
近くの運動公園に向かって 下り坂を歩いていた

そのとき新聞配達の人がバイクを押して上ってきた
汗をかき、息も荒かった
私は思わず「どうしました、パンクですか?」と声をかけた
その人は立ち止まり、呼吸をととのえると

「ご心配ありがとうございます。パンクじゃないんです。そこの家のおじいちゃんがこのところ身体の具合が悪いんですよ。
家の人の話によるとなんでも夜はずっと眠れなくて、明け方近くになると浅い眠りにつくそうなんです。
上りでしょう、この道は。このバイクの音で 目覚めさせては悪いと思ってね」

私は 言うべき言葉が見つからなかった
なんと思いやりのある やさしい行為なんだろう
その優しさを朝刊と一緒にどの家庭にも配達しているのだと思ったら目頭が熱くなった



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中学生の頃、新聞少年だったひとりの同級生に同行して早朝、一緒に走ったことがあります。そう、その頃は柔道の帯のような頑丈な紐にどっさり新聞を挟んで袈裟掛けし、一軒一軒走って配達していました。

新聞は配るごとに少しずつ軽くなるのですが、足はどんどん重くなります。最初は友人の手助けになっていたはずですが、途中からは完全に足手まとい。

楽でなかった我が家よりもさらに貧しかったその友人は、少しでも家計の助けにと、毎朝、それこそ雨の日も、風の日も、雪の日も休まずに一軒一軒、配達し歩いていました。

彼は目の澄んだ友達思いの落ち着いた少年でした。
だれよりも早く起きて、一軒ずつ丁寧に届け物をする中で内面と体力が鍛えられたのでしょう。

校内マラソン大会でその彼が優勝したときは、ホントにうれしかった!

この話を読み、48年ぶりに彼のことを思い出しました。
mariyoさん、ありがとう!
posted by kathy at 11:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

変人?天才? バイオリニスト神尾真由子

モスクワのチャイコフスキー音楽コンクールで優勝した神尾真由子、とても変わった子ですね。おととい、NHKハイビジョン特集で彼女の日常を取り上げていました。

mhcd0.jpg見た目は普通の21歳の女の子。4歳でバイオリンを習い始め、数々のコンクールでの受賞を経て、21歳でついに世界のトップに登りつめました。

演奏中は、眉間にシワを寄せ、「この世も末…」と思っているような表情を見せますが、終わると「曲に合わせて体を揺する客席のひとりが気になって…」。演奏に入り込む自分をもう一人が見ているのだそうです。

人の話をいったん聞き込み、じっくり考えてから答える彼女は、落ち着きすぎていて時に年齢が見えなくなります。悟りきったさまは高い位の尼さんのようでもあります。

高校時代の友達とカラオケで歌うのはポップス。ジョギングで走りながら聞くのはヘビメタのロック。ふだんは「クラシックは聞きません。バイオリンの曲?絶対聞かない」。コンビニの前でしゃがんでいるような普通の女の子です。

一芸に秀でる人というのは若いときから変わっているのでしょうね。彼女自身「多分、自分はヘンな人間だと思う」と語っています。このテの人は会社勤めでは周りからバッシングにあうかもしれませんが。

それにしても、彼女のチャイコフスキー「バイオリン協奏曲ニ長調」はすごかった!長い独奏部分や細かいテクニック部分が多い体力の要る曲ですが、ひとつの乱れもなく丁寧に力強く弾き切りました。

「目標とする演奏家はいますか?」
「いません。目標を持つと、その人のマネになってしまう」

テニスにしても、楽器演奏にしても、料理にしても、人マネばかりのkathyには耳に痛い話でした。

一見しらけたような表情と態度、他の若者と変わらぬふだんの生活、尼僧の説教のような落ち着きと受け答え、演奏中のアグレッシブさ。

見終わって、カミさんに「考え方、話し方、態度がT子に似ているなぁ…」。
東京で漫画家として何とか自立しているうちの長女のことです。
posted by kathy at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

お彼岸に寄せて

14日のNHK「生活ほっとモーニング」でビッグな対談(10月に96歳になる日野原重明さんvs84歳の三国連太郎さん)をやっていました。

日野原さんが語った言葉からひとつ。
次の世代に戦争の体験から得た大切なことを伝えたいという強い使命感からのメッセージです。

「大変な犠牲を払って手に入れた憲法です。最近、妙な空気が流れていますが、武器を持たず、戦争もしないと宣言したこの憲法は大事にしなくっちゃいけません」 
(記憶をたどって記しましたが、日野原さんの言葉に誤りがありましたら、お手数でもご連絡ください。すぐ訂正します)

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きのうの気温は32度でした。
今日は34度くらいに上がるとの予想ですが、暑さも今日がピークとか。

昔の人はさりげなく教えてくれます。

「暑さ、寒さも彼岸まで」

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そういえば、春のお彼岸の頃、お向かいさんから火が出て、家が全焼しました。
信心深い奥さんがつけた仏壇のろうそくが火元でした。
善女の善意も、時に悪夢を呼ぶのですね。

火の用心、そして心のスキに大用心。
posted by kathy at 11:27| Comment(4) | TrackBack(1) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

引き際…

サラリーマン時代に見た「去り際」のさまざまな姿…。


●この仕事は誰にも任せられない、自分がやらなければ…、と本人は本気で思っていたのでしょうが、そのうちさまざまな失敗を仕出かして去った人。

●誰が見てもいい仕事ができているのに、経営者ただひとりに疎(うと)まれて、職を追われた人。

●「もうしばらく続けて」の周囲の声の中、「後輩たちは優秀。自分よりももっといい仕事をしてくれるから大丈夫」と進んで若い人にバトンタッチする人。

●人を信じることができず、後継の経営者の育成にも失敗して、去ることもままならなくなった創業経営者。


「身命を賭して」、「全身全霊」、「一生懸命」、最後に「職を賭して」などの言葉だけを羅列して、安倍さん去る。

自分の言葉に酔うタイプは、リーダーには向きません。
やはり、一国の宰相の引き際のまずさとしては「一流もの」であることを最後に露呈してくれました。情けない…。
posted by kathy at 09:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

安倍さん、辞任?

「職を賭して」テロ特措法の延長に取り組むと見得を切ってシドニーから帰国、月曜日の参院本会議で「所信表明演説」を済ませて、今日午後の衆院で代表質問に応ずるはずだった安倍さんが総理大臣を辞めるとのことです。

民主党の小沢さんに党首会談を申し込んでいましたが、あっさりと断られたことも動機とか。ホントの話だとすると、子どもじゃあるまいし…、といいたくなりますが。

「美しい日本」といった歯の浮いたような表現、カタカナ言葉をちりばめた演説、憲法改正を急ぐ姿勢には、もともとある種の不安を感じていましたが、やはり…。

まもなく2時から、本人が記者会見するとのこと。自らの釈明以前に、政治家として、さてどんな大局観を示すことができるのでしょうか。
まずは聞いてみましょう。
posted by kathy at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

他人のマナー、自分のマナー

「最近、日本人のマナーが悪くなったと感じることがありますか?」

一度調べてみたいと思っていたことを読売新聞がやってくれました。

88%の人が「そう思う」と答えています。

「あなた自身には公共マナーが身についていると思いますか?」

これには、73%の人が「身についていると思う」。

人間だれしも他人には厳しく、自分には甘いのですが、それが調査結果に素直に映し出されます。

今回の世論調査は個別訪問面接聴取法、つまり直接、調査員の質問に答えを示すやり方(実際は質問も答えもカードを示す)。

うちに調査員が来たら、自分はどう答えるのかなぁ…。

白状すると…。
現役時代、満員電車に駆け込み乗車して、電車遅れの原因を作ったこともあるし…。
ヘビースモーカーだった昔、タバコを平気でポイ捨てしていたし…。
同じ頃、酔って、立ちションもしたし…。
ここ数年では、電車の中でケータイに小声で出たことがあるし…。
急いでいるとき、黄色がそろそろ赤になる交差点に飛び込むこともあるし…。

あらあら、ボロがボロボロと出てくる。
全身、ボロ着です。

「騒ぐ子を注意しない親」、「電車の床に座り込む高校生」、「人前で化粧する女性」、「割り込むおばさん」たちを非難する資格は毛頭ありません。

しかし、これほどの傷だらけのスネを持ちながらも、調査員に「あなた自身は?」と直接聞かれたら、「私?、マナーは大丈夫だと思うけど」なんて答えるんだろうなぁ…。

弱きものは人間、その心。
posted by kathy at 22:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

戦争って?

「人間の体は腐敗するとものすごい匂いになります。だけど、死臭の脇で平気で飯が食えるようになるんです」

「食料の現地調達を徴発と言っていましたが、中身は野盗だったです。元気なものはすべて逃げてしまって抵抗がまったくない村に押し入り、火をつけて女、子どもをその火の中に追い込んだり…」

「水の補給もないから、ボウフラのわく泥水を飲みました。すぐ下痢をし始め、体力が落ちてマラリヤ、赤痢になる。バタバタと死んで14、5人の1分隊が3か月後には2人とか3人になっちゃう。敵の弾に当たって死ぬんじゃなく、病気で死んでいくんです」

「30、40キロの装備をかついで、夜も昼も歩くんです。横になって寝ることができませんから、フラフラ歩きながら寝ましたよ。背嚢で擦れてできた傷が化膿し、ウジがわく。とにかく行軍が辛くて、自殺する兵士もたくさんいました」

「ようやく送り込まれてきた補充兵を見て唖然としました。水筒は竹筒、飯盒は竹を編んだ弁当箱。これじゃ火にかけたら燃えてしまいます。おまけに鉄砲を持たされたものは10人中2人くらい」

「長い行軍の果てにたどり着いた戦線では、タマがぜんぜん足りません。銃剣つけて突撃ですよ。そしたら、相手のチェコ式軽機関銃で横に払われてみんなバタバタ倒れます」

「同じ地方から集められた連隊ですから、誰がどんな死に方をしたかが、あっというまに田舎にも伝わるわけです。突撃のときに後ろに逃げ出したら、家族、親戚が村八分になる。残した家族に迷惑はかけられない。前に行くしかないんですよ」

「天皇陛下のためとか、お国のためとかいいますが、死んでいく仲間の最後の言葉は『天皇陛下バンザイ』ではない。みんな『お母さ〜ん』でした」


この夏、NHKがいい仕事をしてくれています。
「sengo62 〜戦争を知る、平和を考える」をテーマに「核クライシス」、「真珠湾への道」、「マニラ市街戦」、「被爆作家 大田洋子と戦後」、「赤紙が来た村 誰がなぜ戦場に送られたか」、「東京裁判〜尋問調書より〜」、「アウシュビッツ裁判」、「マッカーサーが見た日本」、「兵士たちの戦争」、「硫黄島 玉砕戦」(再放映)などのドキュメンタリー番組を立て続けに放映しています。
 *「sengo62 〜戦争を知る、平和を考える」*
   番組表はこちら
   スタッフブログはこちら

310万人もの犠牲者を生み、日本の運命を決定づけたアジア・太平洋戦争から60年あまり。戦場体験を持つ元兵士たちの平均年齢はすでに80歳を超えています。冒頭の証言は「兵士たちの戦争」を見ながらメモしたものの一部です。

私が生まれたのは終戦の年、昭和20年(1945年)4月2日。私が歩いてきた62年間は、戦後62年そのものです。

私より20歳以上、年上の先輩たちが多くの犠牲を払って私たちに残してくれたもの、それは「平和国家樹立宣言」とも言うべき「憲法9条」です。

変えるのではなく、もちろんなくすのでもなく、この「宣言」を守ることにこそ、世界の平和に貢献できる日本独自の道があると思うのですが。

憲法第9条・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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2007年08月08日

NHKスペシャル「核クライシス」を見て…

6日は広島、あす9日は長崎に原爆が投下されてからそれぞれ62年。
5日、6日の2日にわたって放映されたNHKスペシャル「核クライシス」を見ました。

国内でも被爆地の人と離れた他県の人では意識にズレがあるように、唯一被爆国の日本と他国の間には知識、認識に大きな違いがあるようです。

番組では冷戦時、核が先制攻撃に対する抑止力としてのみ機能する「使えない兵器」だったのが、核・ミサイル技術の発達と核拡散の危機の高まりで、今や「使える兵器」になりつつあると警告しています。

たとえば格段に増した「攻撃力」。広島に投下された原爆は地上600メートルで爆発しましたが、もし持ち込まれて地表で爆発したら、一瞬にして20万人の命を奪い、放射能は半年以上も残留して人を寄せ付けないといいます。

また、ミサイルに搭載された核兵器が高度数百km以上で爆発すると、アメリカの国土の大半に強力な電磁波が降り注ぎ、電子機器が麻痺するなど国家としての機能が崩壊すると、米軍関係者は警告しています。

暴力的な国家やテロリストも核を手にしやすくなっています。インド、パキスタンの核保有を黙認した米国は、イスラエルの核疑惑には触れずにイラン、北朝鮮の核開発には「ノー」。この「二重基準」は核拡散防止条約加盟国の不信を招き、体制は崩壊寸前です。

子どもの頃、「広島クラスの原爆50個が爆発すれば地球は破滅する。だから、核兵器は持っていても使えない武器なんだ」と教えられました。盾に勝る矛、矛に勝る盾、つまり矛盾の武器だと。

現にこれまでのアメリカの核戦略は「先制攻撃はしない」でした。

しかし、その米国はつい最近、核戦略を「先制攻撃もある」と書き直しました。力のバランスによって核を管理してきた時代との決別を自ら宣言したのです。

「先に使うかもしれないぞ」と脅されたら、当然やられたくない”相手"も「先に使う」ことを考えます。「敵よりも先に銃を抜く」は西部劇の話。秋葉広島市長の「平和宣言」にあった「力の支配を奉ずる20世紀前半の世界観」です。

「美しい日本」もいいですが、悲惨さを知る唯一被爆国の日本の指導者こそが、核のない「美しい地球」の実現を世界に訴えかけることができます。強いガンマンの陰にばかり隠れず、世界中の人々から慕い、敬われる指導者がこの日本から登場しないものでしょうか…。
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2007年08月03日

突如崩落した米国の高速道路。人間が造るものって…。

アメリカのミネソタ州でミシシッピ川にかかる高速道路が突然崩壊しました。大地震が起きたわけではありません。ほんとにいきなりの崩落。信じられないことが起きるものです。

しかし、4月には同じ米国で高速道路の立体交差部分を走っていたタンクローリーがカーブで横転、炎上し、高熱で高架道路が崩落しています。たった1台のクルマの事故で…。

2007080201000307.jpgロスアンゼルス地震でハイウェーが崩落したとき、日本の建築家や建設省(当時)は「日本の高速道路はすぐれた耐震設計をしているので安全」と言っていましたが、阪神淡路大震災では高速道路がひねり菓子のように倒れました。
 
だいぶ前、韓国では漢河にかかる大きな橋が突如崩落したり、デパートのフロアが営業中に抜けたりして、いずれも多くの犠牲者が出ています。

9.11連続テロの際には、燃える世界貿易センタービルがまさか崩落するとはだれもが予想できませんでした。このためビルに飛び込んで消火活動にあたった消防士の多くが犠牲になりました。 (写真:崩落した高速道路に取り残された車。映画「ダイハード」でもここまでは…。 東京新聞HPからお借りしました)

意図的に強度不足の設計をする建築士もいれば、設計は正しくても砂とセメントの比率を変えたり、鉄筋を少なく入れたりする建設会社もいます。

今回の米国の事故でも、6年前に州当局が「腐食。溶接も不十分」と指摘していたなどの事実が早くも明るみに出始めています。

人間がやることには多かれ少なかれミスや意図的な手抜きが潜んでいるのでしょう。もともと仕事に「完璧」は存在しません。が、計算違いや手抜きで殺されるのだけは勘弁してほしいものです。

地震が起きたわけでもないのに落ちてしまったアメリカの高速道路…。首都高速道路をクルマで通るときに覚えるあの不安な気持ちはさらに強まりそうです。
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2007年05月26日

一体、どこからどこまでが らっきょ?

先日、芦野温泉からの帰りに道の駅で買った「泥つきらっきょ」(100円)。

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サッと洗って根と葉を切り、外皮を剥いてもう一度洗う。
だけど外皮って? え〜え! どこまで皮だ??? 

ゆず味噌をつけてパクリしたが、結構辛くて匂う。
辛くて匂うということはエネルギーがいっぱいなのだろう。

rakkyo2.JPG

竹の子といい、らっきょといい、どこまで皮を剥いても竹の子にらっきょだ。
いつまでもぐずぐずと皮を気にするか、それとも薄皮一枚剥いて中身本位でいくか…。

人間も一緒だねぇ。

黄色の人、白い人、褐色の人、黒い人、きれいな人、十人並みの人、どちらにも入らない人…、ひと皮剥けばみな同じ人間。
皮一枚で人の価値が決まるもんか。
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2007年05月11日

全盲の子どもたちが漢字を学ぶ

夕べ、NHK・ドキュメント にっぽんの現場「ことば あふれ出る教室〜横浜市立盲学校〜」を見た。

小学4年から6年までの全盲の6人の子どもと先生たちは、本来点字にはない「漢字」を学ぶことを通して、その成り立ちや意味を知り、言葉に対する感性をさらに豊かにすることにチャレンジしている。

小学校で学ぶ漢字は1006字。横浜市立盲学校の道村静江先生は全国の盲学校に先駆けて漢字を授業に採り入れた。漢字すべてが指で触られる教材を作り、子どもたちは文字の構造をばらして覚えていく。

たとえば、「道」という漢字を子どもたちは「カタカナのソ」、その下に「漢字の一」、その下に「「自分の自」、そして「しんにゅう」と説明する。形だけではなく、その意味も一字ずつ覚えていく。それも実に明るく、楽しく…。

ひらがなやカタカナなどの記号文字と異なり、漢字それぞれに生まれたときの意味があることを知っていく子どもたちにとって、漢字は会話の中の重要な表現手段のひとつになる。

0510-b.jpg全員で取り組んだ狂言の発表会では、研ぎ澄まされた狂言言葉を大きな声とメリハリのある振りで見事に演じ切る。父母や教師たちからは拍手喝采!狂言を通じても表現する自信を得た子どもたち。

そして、卒業式の日。1006字をとうに覚えてしまった一番のお姉さん、優里菜さん(写真)が下級生5人と別れる日だ。その後輩たちは漢字一文字でそれぞれの気持ちを表現した。「寂」、「悲」、「泣」、「喜」…。

つい3日ほど前、小学生の漢字能力の低下が進んでいることを示す調査結果をマスコミ各社が大きくとり上げていた。これはどう考えても子どものせいではない。親と教師、そして教科書の問題のように思う。

<再放送予定>

ドキュメント にっぽんの現場
  「ことば あふれ出る教室〜横浜市立盲学校〜」

NHK総合テレビ
5月16日(水)午前 2:15〜  (火曜深夜)
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2007年05月06日

大型連休とサンデー毎日

大型連休がきょうで終わる。「サンデー毎日」の身には連休そのものに特別の意味はない。

しかし、…。

ふだんは静かな家の前の通りを子どもたちが走り回る。そして、子どもたちの声に混じってうれしそうなじ様、ば様の声も。子どもたちを連れて一時帰省した親たちもまた、20数年前は、通りを走り回っていた。

ゴールデンウィークは田植えのシーズンでもある。団地の子どもたちは走りまわるが、農家の子は遊べない。機械に乗るお父さんのところへ、犬・ネコ以外の家族が全員で苗をせっせと運ぶ。

やはり、どの家庭にとってもこの連休は必要かつ重要なものなんだなぁ…、と感じるのもこの季節ならでは。

もっとも、休みが続くと曜日の感覚もずれてくる。デイ・サービスのない日に玄関で施設からのお迎えを待つ義母。そして、ゴミ収集のない日曜日のけさ、カミさんものたまう「お父さん、もうゴミを出してくれた?」。

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(お天気に恵まれたGW連休中に、ほとんどの田んぼは緑色のうぶ毛でおおわれた。4か月後、あたりは一面、黄金色になる。日本の原風景である。 5月4日撮影)
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2007年04月19日

学生が簡単に銃を手にできる社会こそ異常

こちら暴力団幹部、あちら学生。
こちら政治家暗殺、あちら無差別殺人。
共通するのは銃。

市道の工事現場で車がへこみ、市に無理難題を吹っかけたが断られて引き金を引く。

gakusei.jpgふだんは極端に沈黙する学生だったのに、2人を殺した第1事件のあとビデオカメラに向かって饒舌に語り、メディアにテープを送ってから30人殺害の第2事件に向かう。

どう考えても、いずれの犯人もノーマルではない。かといって、まれに見る異常な人間かというと、そうでもない。どこにでもいそうなタイプだ。

ウラ社会の暴力団幹部が銃を手に入れるのは難しいことではない。しかし、日本の学生が銃を2丁も入手するのは至難だ。

米国では大型ショッピングセンターの一角に銃砲店があり、3世帯に1世帯は銃を家に持っている。

(写真:殺された仲間を追悼する学生。時事通信)

ヤクザか警察官しか銃を持っていない日本に対して、普通の学生が簡単に銃を手に入れられる米国社会はやはり異常というべきだろう。

1999年のコロンバイン高校、そして今回のバージニア工科大学。無差別発砲事件が起こるたびに銃規制論議が再燃するが、米国はまた懲りずに「銃を持つ権利」社会を選ぶはずだ。ウラには全米ライフル協会がいる。
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2007年04月04日

繁栄の陰で…中国で広がる格差

先日、NHKスペシャル「激流中国 富人と農民工」を見た(1日、夜9時)。

070401_a.jpg個人資産300億円以上、一代で巨万の富を築き上げた会社社長が高級外車を乗り回す。ケ小平の「豊かになれるものからなろう」を実践しているのだ、と言ってはばからない。

金持ち仲間が顔をあわせれば決まって行政情報、企業情報の交換となり、「一緒にもうけましょう」が挨拶代わり。改革開放の実態は「富がさらなる富を生む」ことにすり替わっている。

070401_c.jpg一方、農村から都市に出稼ぎにきている農民工が手にできる収入は年10万円程度。田舎に子どもと老いた祖父母をおいて、夫婦が大都市の建設現場で必死に働く。

彼らの唯一の希望は子ども。何とか大学まで行かせて、少しはましな生活をしたいと考えているが、実際には今日の暮らしで精一杯。そこからはい上がることはできない。

中国政府は、今、経済成長を最優先してきた結果、生まれた歪みの是正を最優先課題に位置づけ、「調和の取れた社会」、「みんなが豊かになる社会」建設をスローガンに掲げている。

しかし、富める人はこのスローガンとは無縁の「わが道」、「もっと儲かる道」を歩み続け、片や農民工はこのスローガンに舌打ちする。

はた目には社会主義と経済成長の両立に成功しつつようにも見える中国だが、社会の中で勝ち組と負け組の差がこんなにも広がっているとは…。

不満と鬱憤のエネルギーが急速に蓄積されつつある。当局がもっとも怖れているのは、この不気味なエネルギーとその暴発なのだろう。

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2007年03月07日

定年と公園デビュー

午後3時ころになると、近所の公園に若い主婦たちが幼稚園バスで帰る子どもを迎えに集まる。3、4人ひとかたまりのグループがいくつか談笑して待つ中で、ひとりポツンと離れて立つ母親の姿も。

最初の子どもを抱っこしての母親の「公園デビュー」もそうだが、他人の輪の中にどんどん入っていける人もいれば、それが苦手な人もずいぶんといる。

父親の仕事の都合で小学校は4つ変わった。友達ができるかどうかがとても不安だったので転校は嫌だった。一緒に転校した姉に力ずくで引っ張られて登校したこともある。

このときのトラウマなのか、中学、高校、大学、寮生活、入社、転勤など新しい人間関係を築くことが試されるたびに、とんでもなく緊張したものだ。

しかし、会社の中で仕事もいろいろと変わった。社内外にたくさんの人間を知ることになり、あたらしい交流が生まれた。年齢と共に、いつしか例のトラウマも影を潜めていく。

ただ、40年近い会社員生活に別れを告げて、明日からまったく新しい生活が始まるとき、このトラウマ大蛇は再び鎌首をもたげる。

…「会社」の2文字を取られた生活が始まるけど、あんたはホントに大丈夫かい? 会社時代の肩書きもなくなるよ。あたらしい友達はできる? 毎日、何するの?…

2年前の今頃はそこまで迫る退職後の生活を楽しみにしつつ、先々に対して不安な気持が強かった。

意を決して、津軽三味線の門をたたき、ウクレレクラブ入会を申し込み、平日のテニスクラブにデビューし、ひとりで旅をし…と踏み出したが、あたらしい仲間とうまくやっていけるかどうかについて、自信はなかった。

しかし、気がついてみればそれから2年近く。仲間づくりは何とかなっている。一方の努力だけでは人間関係は築けないが、ひと声かけて歩み寄れば、相手もにこっと笑ってくれることが多いようだ。

これから定年退職する諸君、ひと言だよ、ひと言。相手の言葉を待っていないで、ひと言勇気を持って声をかければ、10人中8、9人は「待ってました」と反応してくれる。心配無用。ひと言でいい。ただし、しゃべり過ぎないように…。

CIMG3108(MTC2).JPG

(きのうは平日のクラブメンバー中心の親睦テニス大会)
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2007年03月03日

飛ぶように過ぎていく

近場のハワイから帰った日は津軽三味線、民謡の稽古日。
常磐ハワイの前身を歌った民謡「常磐炭坑節」をうなった。

♪ハァ− 朝は早よからヨ カンテラ下げてナイ
 坑内通いもヨ どんと主のためナイ♪

頑張っておせち料理を作ったのはついひと月前かな、と思う。
正月の初詣は先々週の感じ。
節分は先週っぽいなぁ。
あれれ、もうひな祭りかい…。
あとひと月もせずにまた誕生日がやってくる。

このところ、月日が飛ぶように過ぎていく。

この調子では、80歳、100歳なんてすぐそこなのかナ。

CIMG3609(hinode).JPG

(6時10分。背中にはボタ山。前には日の出。この光景は常磐炭鉱時代のままなのだろう)
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2007年01月29日

中国でのネット統制と身近な話

23日、中国の胡錦濤総書記(国家主席)は、共産党組織、政府機関に対してインターネットの管理を強化する5項目の指示を出した。中国当局のネット管理は今に始まったことではないが、さらに強化する模様だ。

その中に「ネット上の世論の主導権を掌握し、世論を導く水準を高め、政権のいい面の宣伝を強め、前向きな主流の世論を作り出す」など、「思想、世論面での陣地建設を強化する方針」が示された。

2005年現在の中国のネット人口は1億2300万人。中国外務省のスポークスマンは「中国にはネットの検査制度などはない」と語るが、当局の監視、管理はすでに相当強まっていると受け止める市民が多いようだ。

影響を受けているのは中国市民だけではない。身近な話、自分のブログの一部が中国では見られない。内容というよりは、ブログ運営者のサーバーごと、厚い壁(ファイアーウォール)で遮られているのだろう。

** 中国で見られるマイブログ **

  kathyの第2ステージ
   http://blog.drecom.jp/ngtkathy-1945/


** 中国で見られないマイブログ **

  kathyの第2ステージ Vol.2
   http://kathy-2nd-life.seesaa.net/


  男の台所
   http://otoko-no-kitchen.seesaa.net/


   *いずれも北京に住む娘にチェックしてもらった結果。
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2007年01月25日

元広報マンのボヤキ

元広報マンのボヤキをひとつ。

番組ねつ造事件でおととい関係者の処分を発表した関西テレビが、ファックス1枚を送りつけたその公表姿勢に対し同業マスコミ各社から痛烈な批判を十字砲火のように浴びている。

あれだけの騒ぎを起こして、会見無しにFAX1枚だけか。ねつ造はあの納豆の回だけか。ねつ造がおこなわれた原因も把握せずに関係者処分でうやむやにする気か…。

この場面で一番つらいのは広報担当だ。日ごろから記者との付き合いがあるから彼らの言い分もよくわかる。しかし、社長以下トップ経営陣は記者会見をしたがらない。ボロを出すのが怖いし、出る度胸もない。

不祥事を起こしたときほど、トップ自らが説明責任を果たすべきなのだが、大体がアナグマのように閉じこもって出てこない。

こういう企業に限って、華々しい発表のときには社長が出たがる。そして、翌日の新聞の掲載状況をチェックして、期待したほど大きく各誌がとり上げていないと、「何でこんな扱いなのだ」と広報を責める。

いい情報は大きく、悪い情報は小さくおさめて当たり前。それがトップが考える「広報マン」なのだろう。
胃が痛くなるわけだ。 ね、後輩諸君!
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2007年01月21日

納豆騒動、オソマツ過ぎる結末

納豆のダイエット効果をテーマにとり上げた7日の「発掘!あるある大事典」はウソだった。製作を担当した関西テレビが番組の内容、データにねつ造があったと夕べ発表した。

男女8人を対象に様々な形で納豆を食べてもらい、ダイエットの効果を検証する内容だったが、実際には「中性脂肪値」などを測定しておらず、番組で表示された数値は架空のものだった。

メディアが流す効用は周りを惑わす。番組の影響でにわか納豆ファンが増え、放映翌日の8日からスーパー店頭の納豆が消えた。メーカーは「品薄のお詫び広告」を出しながら、大増産で応えようとした。

「**は**に効く」なんて情報を流す番組は要注意だ。ノーベル賞モノの発見がそうそう簡単に発見されてたまるものか。

番組のプロデューサーやディレクターは視聴率で収入が変わる世界だから、ついつい「おいしい話題」を追いかけ、時には内容をでっちあげる。不二家と業界は違うが、成果主義の落とし穴にはまった点では同類だ。

きのうも昼にはスーパーに並んでいた納豆が、夕方にはなくなっていた。不意の嵐に巻き込まれて昼、夜作り続けたメーカーの社員たちには気の毒な騒動だった。

だけど、納豆に今回飛びついた人には、これからも食べ続けることをおススメする。自分の体験で言うことだが納豆は体の調子を整えてくれる。しかし、かく言うマイ・ブログもひとつの媒体。ご自身で判断を。
posted by kathy at 00:16| Comment(6) | TrackBack(0) | 思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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